東京に行った折、西本智実さん指揮での音楽会に行きました。
紀尾井ホールには初めて行ったのですが、時間前外で並んでいる時、向かいにあるホテルニューオータニ付近で黒い車の往来が多いのを見て、何か会合でもあるのかな、やっぱり首都だなーなんて思っていました。
後で知ったのですが、このあたりの紀尾井町の名前の由来、江戸時代に、紀州徳川家、尾張徳川家、井伊家の中屋敷があったことによるのですね。東京には疎いのでそんなことも知ると面白いです。
ホテルニューオータニも井伊家の跡地に建てられたらしいです。井伊っていうと大河ドラマでは、今はまだ小さないつ潰されるかわからない国の領主の直虎。どんな風に変わっていくのか楽しみです。
音楽会は、ウェルカムドリンクでほろ酔い気分でゆったりとロビーでの室内楽「ヴォカリーズ」などを聞き、おしゃれなホールで、オーケストラの音楽やそれに関する西本さんと、中野信子さんとのトークを聞くことができ、私も家族も楽しめました。
トリスタンとイゾルデ、ゆらゆらしてわかりにくい曲だなと思っていたのですが、登場人物の心を表すため、あるいは聴く人の心に訴えるため、そういうふうに作ってあったのですね。
和音が解決するまで、聞く人の心も弄ばれる感があるという話もありましたが、最近気に入って練習しているボサノヴァのzingaroという曲もそういう感覚があります。(ジョアン・ジルベルト版がお気に入り)切ないです。
和音の進行って不思議。脳に作用するのかな。
「嫉妬と妬みとは違う」という、中野さんのお話も興味深かったです。
嫉妬は愛に関して、妬みはお金に関して、他人と比較して起こる感情なのかな、と自分なりに納得しました。
中野さんの本も読んでみたくなりました。
昔々、卒論書くときに、人間と文化とか、脳の働きとか、そんな本をよく読んだ覚えがあり、ずっと忘れていましたが、そんなことも思い出しました。
毎日仕事に追われていると、そんなことも考えなくなってしまいますね。
音楽も良かったし、考えるためのいい時間をいただきました。
読んでくださってありがとうございます。
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